バスを使用したサブミックスの作成 |
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新しいプロジェクトを開始するとき、すべてのオーディオ トラックはマスタ バスにルーティングされます。この設定では、ミックスを作成するためにオーディオ トラックのボリュームを個別に調節できます。また、マスタ バスを使用してプロジェクト全体のボリュームの上下を調節できます。
複雑なオーディオ プロジェクトを作成している場合は、プロジェクトをより細かく調節したいと思うはずです。例えば、ホルンが数個のトラックに録音されているとします。ミックスはほぼ完成していて、ホルンを少しだけ強調したい場合は、各ホルン トラックのボリューム フェーダーを調節できます。ただし、ホルン トラックを専用バスにサブミックスすると大幅に時間を短縮できます。サブミックスでは、全体のレベルを変更せずにサブミックス トラックのレベルを調節し、エフェクトを追加したり、サブミックスをミュート/ソロ再生したりできます。
このサンプル プロジェクトでは、8 個のトラックがすべてマスタ バスにルーティングされ、トラック 4~8 のレベルはホルンのミックス用に調整されています。
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まず、[ミキシング コンソール]ウィンドウの[バスの挿入]ボタン をクリックして、サブミックス用の新しいバスを作成します。
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デフォルトのバス名はバス A です。[ミキシング コンソール]ウィンドウのバス ラベルをダブルクリックしてボックスに「ホルン」と入力し、サブミックス バスにわかりやすい名前を付けます。
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次の操作を行って、ホルン トラックを新しいサブミックス バスにルーティングします。
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[Shift]キーを押しながら、トラック 4 のトラック アイコンをクリックします。
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[Shift]キーを押したままで、トラック 8 のトラック アイコンをクリックして、トラック 4~8 が選択されるようにします。
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選択したトラックのバス アイコンの 1 つをクリックして、メニューから[バス A(ホルン)]を選択します。選択されたすべてのトラックがサブミックス バスに割り当てられます。
プロジェクトのトラック 4~8 のトラック ヘッダーには、トラックがバス A にルーティングされていることを示す が表示されます。
[ミキシング コンソール]ウィンドウには、バス A がマスタ バスにルーティングされていることを示す I/O コントロール リージョンが表示されています。ホルン トラックは、バス A にルーティングされた後マスタ バスにルーティングされているため、マスタ ミックスの一部です。
ボリューム、パン、エフェクト パラメータを時間に沿ってオートメーションする場合は、サブミックス バス トラックでエンベロープを使用できます。例えば、バース部分ですべてのホルン トラックのボリュームを下げ、ブリッジ部分で上げたい場合は、ボリューム エンベロープをサブミックス バス トラックに適用できます。